スケートボードを使用したスノーボードオフトレ Vol.06

堀之内 剛プロによる OFF TRAINING by Skateboard
Photography_@PSA-ASIA / @GOKATU / JUNKO OKAMURA(スノーボード写真)/ Gamichan(スケートボード写真)

CARVE Onlineでは、CARVINGを楽しむスノーボーダーに向けて、オフシーズンでのスケートボードを使ったオフトレーニングを連載コーナーで紹介します。堀之内 剛氏プロデュース企画!

名前:堀之内 剛(ほり)
JSBA/PSA-ASIA公認プロスノーボーダー
SUPAベーシックインストラクター
スポンサー・アンバサダー:SHARK ENERGY DRINK / YOROI-blp / VITORA / スノサウルス / Carving Master’s Craft / むねぐみ茶 / TFA / HEAVEN SKATEBOARDS / Zulu Wheels / モリスポ
スケートボードレース歴:2004
IGSA World Cup RED BULL Almabtreide Skateboard Down Hill(Germany)
Burnig Wheels Tour Board-X(Switzerland)
AJSA-TAC(日本スケートボード協会タイムアタックサーキット)国内サーキットを転戦中

特別レポートMAIAMIHAMA CUP

はじめに
14回目を迎えた【MAIAMIHAMA CUP】は、2022年度アルゼンチンの世界選手権日本代表選手の参戦もあり、コースのレイアウトをハードな設定を行いました。スノーボードのオフトレもありき、新たな目標を参加者に持って頂きたく、夢や希望そして勝利する喜びをより感じて頂きたく、あえてハードセッティングを行い、エキサイティングなレース展開を観戦している皆様、そして各選手の仲間、全ての皆様へ感じて、より多くの方が、スケートボードスラロームに興味を持って頂き、そして参加選手は、よりレベルアップを図れる競技会となったかと思います。参加者の殆どは、スノーボードオフトレでスケートボードスラロームの競技に出場しています。そして上位陣の殆どは、スノーボーダーでもあり、スノーボードのオフトレの重要性を証明している。質の高いターン、切り替えの速さ、バランス、上半身の動き、ポジショニング、判断力、スノーボードに必要な技術力を身につけることが出来ます。スケートボードは、スノーボードと同じ、ターンするスポーツでもあります。飛ぶ、こする、色々とオフトレになるスケートボードですが、ぜひスケートボードスラロームを行い、ついでに、自分の実力をMAIAMIHAMA CUPをはじめ、各地で開催されている競技会で試してみては如何でしょうか?

イベント詳細

イベント名:MAIAMIHAMA CUP
公式:AJSA-TAC(日本スケートボード協会タイムアタックサーキット)
協賛:SHARKENERGYDRINK/モリスポ/yukitomo.APP/楽しゅみ/むねぐみ茶/Flag Up
メディア:株式会社 ZTV
競技種目:スペシャル スラローム・ロングスパン1.8
開催日:2023年09月09日(土)※09日雨天の場合10日順延
会場::滋賀県琵琶湖マイアミ浜オートキャンプ場(URL:http://maiami.info/publics/index/64/)
住所:〒524-0201滋賀県野洲市吉川3326-1
電話:077-589-5725
参加費用:ビギナークラス 3500円、オープンクラス 4000円
駐車場料金:500円(台/別途)

競技方法
【ロングスパン1.8】ビギナークラス
3本滑走し一番速いタイムで競います。コーンダウンは4コーンとし、1コーン当たりのペナルティータイムは0.2秒とする。失格は、コーンダウン5コーン目とします
【ロングスパン1.8】オープンクラス
3本滑走し一番速いタイムで競います。コーンダウンは、3コーンとし、1コーン当たりのペナルティータイムは、0.2秒とする。失格は、4コーン目とします。
【スペシャル スラローム】オープンクラス
3本滑走し一番速いタイムで競います。コーンダウンは3コーンとし、1コーン当たりのペナルティータイムは0.2秒(最大1秒のペナルティー)コーンダウン4コーン目から失格とする
【スペシャル スラローム】ビギナークラス
3本滑走し一番速いタイムで競います。コーンダウンは4コーンとし、1コーン当たりのペナルティータイムは0.2秒とする。失格は、コーンダウン5コーン目とします。

レポート

今回のMAIAMIHAMA CUPは、いくつかの目的を立て企画された。「1,ワールドスタンダード 2,滋賀県におけるアーバンスポーツの発展 3,技術力向上」この全てを今後も目的とした企画・運営を行います。特にワールドスタンダードは、ココ滋賀県ならではのコース長により実現でき、技術力の向上へとつながる。そして開催されるであろうイタリア世界選手権へ向け選手たちへ少しでも世界に近い運営はもちろん、コースレイアウトを意識して運営。また開催地の滋賀県では、アーバンスポーツを教育の観点から重要性を確認し、今後の発展に協力を示して頂きました。そして今回は、株式会社ZTV(地元ケーブルテレビ)の特集取材が来るなど、滋賀県をスケートボードスラローム普及を目指した。そしてエントリー数53名(延べ)と多くの参加者が集まり、会場には、全ての来場者含め100名以上の来場がありました。参加者も多くギャラリーも多く、レース参戦者は、とても楽しめたかと思います。

リザルト

ロングスパン1.8m 上位三名

Longspan1.8m
Beginner WOMAN

優勝:高橋 杏奈 所属チーム:TRYGETSkateborders
準優勝:大保 美咲 所属チーム:Doogon Racing
三位:大村 真由美 所属チーム:無

Longspan1.8m
Beginner MAN

優勝:佐藤 大鳳 所属チーム:Doogon Racing
準優勝:酒井 優之介 所属チーム:なし
三位:高木 賢心 所属チーム:山﨑skate

Longspan1.8m
OPEN

優勝:西谷 流星 所属チーム:Doogon Racing
準優勝:宇野 順司 所属チーム:Doogon racing
三位:米山 力 所属チーム:TOKAISLALOME

Longspan1.8m
Beginner WOMAN
今季、女性のエントリーが多くなった為に、新たにビギナークラス女子カテゴリーを設け、女性の戦いがありました。参加者の殆どは、初参加の選手が多く、そして初参加の選手が入賞しました。基本的にコーンを等間隔に設置しそこをクネクネ滑るといった簡単な気軽に出来るスポーツです。今回のMAIAMIHAMA CUPでは、ビギナークラスのみコーン数30コーンで、皆さんが日頃練習しているコーン数より若干多めの設定しました。

優勝:高橋 杏奈 所属チーム:TRYGETSkateborders

準優勝:大保 美咲 所属チーム:Doogon Racing


三位:大村 真由美 所属チーム:無

Longspan1.8m
Beginner MAN
30コーンは、一般的に長いセッティングとなります。ここマイアミ浜カップならではの長さとなりますが、ビギナー男子はのレベルは、高い。特に高木賢心選手(6歳)、酒井優之介選手(10歳)の滑りは、とても将来的に魅力的だ。優勝した佐藤大鳳選手(20歳)も今回スラローム競技会初参戦ながら、見事優勝した。彼は、ステップスタイルで、スポンサーが付くほどの技術力の持ち主。彼は来季オープンクラスに参加するという事で、今後大注目の選手に成長する事は間違いない。
優勝:佐藤 大鳳 所属チーム:Doogon Racing

準優勝:酒井 優之介 所属チーム:なし

三位:高木 賢心 所属チーム:山﨑skate

Longspan1.8m
OPEN
今回よりマイアミ浜カップでは、ロングスパン1.8mのコーン数50コーンとなりました。コーン数が多くなったことにより、よりエキサイティングなレース展開となった。コース中盤から後半にかけ、加速していくスケートボードをどの様にコントロールするのか?なのですが、タイムレースなので、より攻めた滑りをし高い次元でのレース展開となった。優勝した西谷流星選手は、1本目、2本目とDQ(失格)最後の出走3本目でなんと、二位に約1秒差をつけるダントツで速いタイムをたたき出した。そして 準優勝した宇野順次選手1本目、二本目と速く安定したタイムでフィニッシュ、3本目は、午後のスペシャルスラロームの為に滑走をキャンセルし、体力を温存、冷静な判断をした。そして 米山力選手は、3本ともに攻めた滑りを披露、彼特有のダイナミックな滑りは、ギャラリー、選手、全ての皆さんを魅了した。
優勝:西谷 流星 所属チーム:Doogon Racing

準優勝:宇野 順司 所属チーム:Doogon racing

三位:米山 力 所属チーム:TOKAISLALOME

スペシャルスラローム 上位三名

SPECIAL SLALOM
Beginner
優勝:西原 奨悟 所属チーム: TRYGETSkateborders
準優勝:高木 賢心 所属チーム:山﨑skate
三位:森川 裕允 所属チーム:なし

SPECIAL SLALOM
OPEN
優勝:酒井 章汰 所属チーム:
準優勝:宇野 順司 所属チーム:Doogon Racing
三位:塚本 宗次朗 所属チーム:Doogon Racing

SPECIAL SLALOM
Beginner
スペシャルスラロームは、大きなターン、細かいターン等々、不規則に入り交ざるコースです。スピードに加え非常に技術的にも必要になり、ターンスピードをいかに減速させないか?そして加速につなげるか?がとても重要になります。今回のビギナークラスの優勝された西原さんは、コーンダウンを気にせず攻める滑りを見せ優勝した。また準優勝の高木賢心選手は、9歳ながら安定した滑りをし大人顔負けの滑りし安定したタイムを叩き出した。三位の森川 裕允選手は、とてもキレイな滑りをしていて、基本に忠実で素晴らしい安定感を見せた。
優勝:西原 奨悟 所属チーム: TRYGETSkateborders

準優勝:高木 賢心 所属チーム:山﨑skate

三位:森川 裕允 所属チーム:なし

SPECIAL SLALOM
OPEN
スペシャルスラロームオープンクラスでは、優勝候補の西谷選手が、コーンダウンにより三本共にDQし、酒井章汰選手が優勝、2位に約2秒差をつける素晴らしいライディングを披露した。準優勝の宇野 順司選手は、安定感抜群の滑り、今回のAJSA-TACシーズンランキング暫定1位となった。塚本宗次郎選手は、ここ数年結果を残してきている今後のスラロームシーンを支える1人として今後期待されている。

優勝:酒井 章汰 所属チーム:

準優勝:宇野 順司 所属チーム:Doogon Racing

三位:塚本 宗次朗 所属チーム:Doogon Racing

 

Longspan1.8m RESULT

SpecialSlalom RESULT

参加者は、小さなお子さんから、おじさんまで、年齢層がとても広く、今後のスラロームの未来は、良い方向に進んでいるのではないか?と思っています。スケートボードでのオフトレは、判断力、身体の動き、筋力を身につけ、それをスノーボーディングに活かすのが、オフトレの考え方であり、特化するのも一つのレベルアップの方法です。またスノーボードのオフトレにスケートボードを選択して頂いている皆様! スケートボードに特化する場合は、とことんやりましょう! ただクネクネ滑るのも良いのですが、もっともっとスケートボーディングしチャレンジしてマイアミ浜カップの様な競技会は各地で開催されています。ぜひ一歩踏み出し挑戦する事が必要です。そしてそれがスノーボーディングのハイレベルのオフトレにつながります。最近スノーボードのプロやデモの皆さんもやり始めていますが、本物を知る事は何のスポーツでも必要です。そこから何が、オフトレになるのか?自ら体験して理解できると思います。あと スノーシーズンまで残り数か月、シーズンインに苦しむか?苦しまないか?は、あなた次第。。。シーズンが楽しみです。ちなみ、私、堀之内は、ロングスパン1.8mオープン4位、スペシャルスラロームオープン5位でした。。。次回は、「富士北麓スケートボードスラローム大会」の主催いたします。楽しいから参加しちゃうかも☆彡

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