2024年5月某日、東京都内のホテルにて、末高敏樹デモのテク選10勝を記念したパーティーが開かれた。当日は、その偉業を称える多くのトップ選手たちが集まり本人にとっても記念すべき1日となった。


末高敏樹
1972年11月18日、広島県生まれ。広島県在住。JSBA公認ゼストスノーボードスクール余呉校 校長。第7期、9期、10期、11期、12期、13期、14期、15期、16期、17期、18期、19期、20期JSBA公認デモンストレーター。
Sponcer_GRAY SNOWBOARDS、UPZ BOOTS、ACT GEAR、CHIEMSEE、NORTH WAVE、DRAKE、SOLDA WAX、ResPonse、SPUR GLOVE、SHG、IRON ROCK、よーじや、B+insole
Q
今回、全日本テクニカル選手権大会(テク選)10勝を記念したパーティーが開催されましたが、どのような経緯で開催されることになりましたか?
ある時、スノーボード仲間にテク選に何回優勝しているのかと聞かれ、その時に10勝していると答えたところ、全日本で10勝していることを祝うことと、その偉業を世に伝えなければならないと言われました。そして、これから活躍する若い選手にその偉業を目指して欲しいと言われ、今回記念パーティーを開催して頂くこととなりました。
Q
多くの皆さんが集まり、末高さんの偉業をお祝いしましたが、ご自身はどのように今感じていますか?
毎回テク選に出場すること自体はいつも全力で挑んできたので、気づけば10勝していたと言うのが本音です。そんな結果を、今回の祝勝会で多くの先輩や後輩、仲間にスクールスタッフ、そして協会関係者にお祝いいただきました。また遠方からも多くの方に来ていただき、また来れなかった方からも沢山のメッセージや花束などのプレゼントをお送り頂いたことで、これだけの方にお祝い頂いているんだと感じましたし、それと同時に10勝達成を実感しました。本当に多くの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
Q
末高さんにとっては過去の話となりますが、そもそもテク選に参加することになった過去のきっかけや、デモを目指した想いなどを教えてください。
スノーボードを始めた後に、兄の運営するJSBA公認ゼストスノーボードスクールに所属をしてインストラクター経験を積んでいた頃に、兄からテク選に出場するよう背中を押されたのがきっかけです。
テク選の初出場は第6回の木島平でしたが、その頃は当然ながら他の選手の足元にも及ばず、自分の順位すら覚えていません。それから出場を続けていく中で、入賞したいとかデモを目指したいとか言うよりも、とにかく自身のスノーボードスキルを上げたいというモチベーションが強くなり、年々少しずつ順位が上がっていきました。
初めてデモンストレーター認定を受けたのは、第13回のルスツリゾートでした。その頃もデモを目指すことよりも、トップ選手に少しでも近づきたいという気持ちでいつも望んでいましたね。
Q
これまで長年テク選を続けてきて、ご自身が思い出す苦労話ってありますか?
苦労話を思い出せば色々とありますが、スノーボードのスキルアップの話で思うところがあります。
スノーボードは、ある程度のレベルを身に付けるまでは周りからいろいろアドバイスをもらうことができます。上手な人に教えてもらったことをすぐに習得できなくても、トレーニング方法を聞けたり、練習を続けていくことで上手くいかなくても気持ちだけでも前に進めていました。
自分がデモになった頃からだったかと思いますが、周りからアドバイスをもらうことも無くなり、自分の思い描く滑りを目指して、自分自身でトレーニング方法を考えて滑走を続けていました。そんな頃、どうしても上手くいかずに壁にぶち当たる事がよくありました。それでも時間がかかったとしてもそのシーズン中にはある程度は解決できていたのですが、ある時から自分のイメージする理想のスノーボーディングが経験を積んできたからこそ、ハイレベルなものを描き過ぎていて、滑りのイメージはバッチリあるのに、どうしても上手くいかない、そして思い描くものをクリアする解決方法が全く見えなくなった時期がありました。
その解決方法が見つからない時期は5シーズンほど続き、その間はスノーボードを始めてから1番辛い時期でした。今となればその5年間も辛いながら前に進むことだけを考え続けていたとは思います。
そして、その壁のようなものをクリアしたシーズンに、初優勝を獲得することができたことを鮮明に覚えています。
Q
そんなテク選と、デモンストレーターの魅力は何でしょうか? これからスノーボードを始める方や目指すものを探している方にメッセージをください。
全日本テク選は3日間、デモ選までだと4日間と長丁場の大会の中、集中力を切らすことなく、最終種目が終わった時の達成感は最高ですね。その時に感じることは、大会に向けてトレーニングしてきた時間や、応援してくれている方々やサポートメーカーへの感謝の気持ちなど、色々な感情が一気にやってきます。上手くいかなかったシーズンは悔しい思いもありますが、それも含めてやり遂げ終わった時は良いものです。
スノーボードをこれから始める方へ。スノーボードは気軽に楽しめるスポーツです。現在はほとんどのスキー場に知識豊富なインストラクターがいますので、その1日を楽しむためにもスクールに入ると良いですよ。どんなボードをレンタルしたら良いとか分からないことは何でも教えてくれます。
スノーボードをしていて大会に興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。最近ではどんな方でも参加しやすい色々なカテゴリーの草大会がスキー場やスクールなどで開催されています。まずは自分が興味のある種目の草大会に出てみると良いですよ! モチベーションが上がり、新たな楽しみ方が広がっていくかと思います!
Q
最後に今後の目標やスノーボード以外でも何か目指していることなどあればお教えください。
大会にしてもスノーボーダーとしても、年齢に関係なく何歳になっても楽しむためのスキルアップを続けて行きたいですね。スノーボード以外で目指してることですか。何事にも自分らしく進んで行くことですね!
