今回はSAJ強化選手でもある篠原琉佑選手に、海外遠征でのレポートをお送りいただいた。トップ選手の動向も知りつつ、各選手を応援したい。


Special thanks_SAJ
Report_Ryusuke Shinohara
Q
今現在(2024年10月)、海外遠征でどんな活動を送っていますか?
現在はスイスのZermatt(ツェルマット)の氷河から、スイスのSaas-Fee(サースフェー)にある氷河に移動し、ゲート中心のトレーニングをしています。
私自身、Zermatt、Saas-Feeともに初めて来た環境であり、行く前からワクワクが止まらなかったのですが、来てもなおトレーニング環境の良さに毎日ワクワクが止まりません…! 雪質、コースの起伏、コースの長さ、どれをとっても一級品であり、この環境でスノーボードができていることに幸せと感謝を感じています。
遠征メンバーは竹内智香選手、斯波正樹選手、Felix Stadlerコーチの4名です。また、スイスナショナルチームとも混ざりながらトレーニングを行っているため、日々刺激を受けています。
そんなトレーニング環境での1日のサイクルをご紹介したいと思います!
5時半に起床。アクティブストレッチを中心としたウォーミングアップを経て6時半に朝食。7時半ごろに出発。雪上トレーニングを経て12時半ごろに帰宅。昼食を作って食べたらチューンナップ(エッジ、ワックスともに毎日欠かせません)。休憩を挟んでランニングなどのコンディショニングトレーニング。これらのトレーニングが終わり次第ワックスを剥がして、ビデオミーティング。18時ごろに夕食を食べて21時半ごろ就寝となります。
寝過ぎと言われることも多々ありますが、毎日アクティブに過ごすからこそ、睡眠はものすごく大切であり、睡眠の質を計測しながら寝ています。
また、今回は身体のためにアパートメントで3食自炊しています。海外遠征では体調管理に気を遣うため、自炊が合っている気がしています。また、特にスイスの物価は高いため、経費削減にもなり一石二鳥です。
Q
現在、遠征で篠原選手が課題としていることなどあるのでしょうか? またそのためにどんな練習を重ねているのでしょうか?
私が現在課題としていることは、「ポジション」と「滑走ライン」の2点です。
ポジションに関しては、自分は前後のブレが多いため板が詰まりやすく、減速につながってしまいます。この課題に対して、現在は手の位置を意識することで調整を図っています。
また、滑走ラインに関しては、ラインを上げようと意識するばかりにショートポールから遠くなってしまい、結果的にその積み重ねがタイムを遅くしてしまっています。もちろん、ミスを減らすためにラインを高い位置でキープすることはアルペン競技にとってすごく重要なことですが、一方で勝つための攻撃的な部分も持ち合わせる必要があると考えています。
現在、標高3,500mの高地にある氷河でも質の良いトレーニングが行えているのは、オフシーズンのトレーニングの成果だと考えています。トレーニングは週4回のウエイトトレーニング、週2回のインターバリトレーニング、週600分をベースとする有酸素運動を行っており、それらのトレーニングに集中できる環境があるからこそできるものだと思います。こうしたオフ期間を経た私は以前よりもさらに強くなる準備ができていると実感しています。
Q
先輩選手と遠征・合宿を共に過ごして、どんなことを感じているのでしょうか?
遠征を一緒に過ごし、先輩選手にはとにかく、競技に対する気持ちの強さ、そして人間的部分の成熟度の高さに感心しています。競技に直結するフィジカルといった物事に一切の妥協がなく、日常生活の全てが競技に繋がっているのだと実感しています。
また「応援される選手」、「応援したい選手」を具現化したような立ち振る舞いを見るたびに、こういった行動や考え方に人々が引き寄せられていくんだなと勉強しています。
私も強く芯の通った人でありたいと思わされます。また「引き寄せ」という意味ですと、吉岡健太郎さんもものすごい力を持っていると思っています。昨シーズンのMAOIカップしかり、人々を巻き込んでいく力に圧倒されます。今回こうしてReportを書かせていただいたのも吉岡健太郎さんからのキッカケであり、この場を借りて感謝を伝えたいと思います。
Q
現状で決まっている範囲でいいので、今シーズンの予定を教えてください。また篠原選手の今シーズンの目標などがあれば教えてください。
今シーズンはワールドカップを中心とした大会に出場し、イタリア・ミラノコルティナ・オリンピックの派遣基準を突破することを目標としています。そのための準備として、現在の遠征ともなる6週間のスイストレーニング、11月上旬のカナダ遠征を経て、本格なシーズンインとなる12月に向けて準備をしています。
Q
最後に読者に向けて、メッセージをいただければと思います。
今回はこのような形で私が現在経験していることや考えをお話しさせていただく機会にとても感謝しています。読者の皆さんの興味を惹く内容に仕上がっていれば幸いです。
そして、私は「オリンピック金メダル」を夢・目標に据え、日々競技に打ち込んでいます。私の姿を通して、少しでも皆さんに何か伝われば良いなと思います。どうぞ応援よろしくお願いします!
篠原 琉佑
生年月日:2001年6月19日(23歳)
出身地 :⻑野県茅野市
所属:北海道東川町
略歴:小学1年生から父の影響でスノーボードに触れ、小学 4 年生でアルペン種目を始める。 高校生でSAJ強化指定選手に選出。その後、ジュニア世界選手権大会に初出場。 しかし、度重なる怪我から両肩を手術。 2024年、オリンピックの金メダルをより実現に近づけるために大学卒業と同時に北海道東川町へ移住。北海道東川町所属選手として、オリンピック金メダル獲得を目指す。
所属:北海道東川町
篠原琉佑後援会:https://www.ryusukeshinohara.com/
スポンサー:マテリアルパートナー:株式会社BMZ、株式会社ロベット、Global WiFi、SWANS、MountainSlope、有限会社フルマークス、MR .TUNE
